EXPLORER JEANS 

 

地球を旅する服『EXPLORER』

自動運転の電気自動車が走り、ヴァーチャルなシステムで、どんな場所へも疑似体験できる世の中はすぐそこまで来ている。移動の概念や手段が変わりゆくなかで、モーターサイクルの未来はどこへ向かうのだろうか。それでも、好奇心や感動は、きっと新しい価値を見つけていくのだろう。EXPLORERはいつだって、探検心を持つ者たちとともに旅を続けたい。

デニムではないレザージーンズ

タンデムスタイル編集部 PLANNING BOX CRETE


すでに創業70周年を越えるライディングウエアメーカー・クシタニ。
そのブランドイメージはやはり革ツナギを筆頭にスポーツライディング向けのウエアということになるだろうが、その中に1996年の発売開始から20年以上経った今もロングセラーとなっている革素材のジーンズがあるのはご存知だろうか。
今から20年以上前からすでにレザージーンズというものは存在していたという。
しかし、レザーの風合いや性能を残しつつ、ファッション性と融合させたカジュアルライディングウエアとして進化させたのが「エクスプローラージーンズ」だ(発売当時の名称はカントリージーンズ)。従来のライディングパンツとは一線を画し、バイク性能に特化しつつも乗っていない時でも普段着のようにはけるスタイルで人気を博したのだ。
天然皮革はライダーにとって必要な性質が備わっている。
しなやかさや伸縮性、そして防寒性や耐風性、透湿性や転倒時の保護性能。そしてそれらを保ったままに革自体にフッ素を浸透・結合させることで優れた撥水性をプラスしたのが〝エグザリートレザー〟と呼ばれる、エクスプローラージーンズのために開発されたバイク乗りのための革なのだ。
「革は水に弱い」という常識をくつがえしたエグザリートレザーのアイデアはサーキットでの快適性を確保するために生み出された技術からくるもので、そのあたりはやはりクシタニならではと言える。
皮革にクシタニ独自の特殊フッ素加工をほどこしているエグザリートレザー。
皮革本来の長所である防風・透湿性は保ちつつ、撥水性を加味してあるため、雨や雪の日でも快適に走行できる。
もう一つの大きな長所は家庭で洗濯が可能なことで、丸洗いしても縮んだり固くなったりしない。しかも撥水性は半永久的に持続するという。 
類似品などもあるが、ジーンズの風合いを長持ちさせるだけではなく、バイク用としての耐久性を持たせるためにまったく別の製法で作られている。革を作る製造方法の特許も取得し、独自の加工工程の中でフッ素を注入させ、撥水性のある革へと進化させている。
購入当時はインディゴブルーだった一本。使用期間は10年を超えたが未だ現役で一緒に走ってくれている。
 長年着用すると身体に馴染んでいく一方、色落ちやヤレ感が出てしまう。その弱点を克服するために用意されているのが「再染色」という手法で、素材の特性を知り尽くした職人の手により汚れと臭いを落とし、ムラなく何度も染めあげる。
さらに新たにフッ素加工も施し新品同様に再生され、フィットしていた穿き心地はそのままに、新しい息吹が吹きこまれたジーンズとしてユーザーの元へと戻ってくるのだ。
 

再染色で末永く使える

色落ちや汚れなどに年季を感じるが、ほつれや破けなどは見られず、素材である革に加え縫製の耐久性も見て取れる。そしてこのジーンズも再染色によって色味もしなやかさも再生することができるのだ。